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「2016年 国際航空宇宙展」におけるAdditive Manufacturingについて

2016/10/15

2016年10月12日から15日にかけて東京ビックサイトにおいて「2016年 国際航空宇宙展」が開催された。
前回の展示会は2012年で今回は4年振りの展示会であり、31ヵ国、792社が参加するというビックイベントである。

航空・宇宙産業は日本においても成長産業として注目を浴びているが、Additive Manufacturing(付加製造)、つまり積層造形業界にとっても非常に重要な産業として位置づけられており、今回の展示会視察は主に積層造形にスポットを当てた。

エアバス、ボーイングといった航空機メーカー(機体メーカー)、ロールスロイス、P&Wといったエンジンメーカーをはじめとして装備品メーカー、材料、検査システムメーカー等、世界を代表する企業の多くが出展していたが、これらの企業の展示については企業イメージや製品の全体紹介といったレベルの展示内容でしかなかった。また、、Additive Manufacturingに積極的と見られているエンジンメーカーのGEが参加していないことも残念であった。

今回の展示会において製品情報や技術情報を展示しているのは日本企業が中心ということになるのであるが、こと、”積層造形”に関しては限られた展示のみという感じであった。

積層造形関連の展示としてはジェットエンジンメーカーの三菱重工業、装置メーカーのNTTデータエンジニアリングシステムズ、サービスビューロの金属技研、白銅、東レプレシジョン、プリズマットジャパン、材料メーカーの大同特殊鋼等出展している企業数は非常に少ない。また、いずれも航空機向けの納入実績はないため、ここでは参考出品である。
ただし、GEをはじめとした世界の航空機プライムメーカーが言っているように”積層造形”は航空機製造におけるパラダイムシフトであることは間違いなく、日本においても現段階では出展というレベルには至っていないが、エンジンメーカを中心として大手メーカーは、自社内で積層造形技術に対しての研究開発を進めていると思われる。
一般論として航空機、特に商用機に関しては、部品や材料サプライヤーとして新規参入するために、認証取得やサプライチェーンの構築等多くの、しかも高いハードルがある。残念ながら日本において、この積層造形に関しては欧米との間に圧倒的な実力差があり、国内メーカーとして航空宇宙分野に限っては積層造形品としての実績はなく、ビジネスにまで至っていないのが現状となっている。しかし、その一方で、航空機産業は付加価値の高い魅力的な産業であることも、また、事実と言える。従って、各社ともハード、ソフト両面において積極的な投資を行っていく可能性が高く、今後も注視していくべき重要分野である。

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■IHIが共同参画で製造しているGE90エンジンの模型



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■三菱重工業が製造しているロールスロイス社Trent1000の低圧タービンブレード
(現時点ではAMではない)


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■三菱重工業のAMによる燃焼器パネル
(従来の精密鋳造により直立ピンを冷却効率の高い斜めピンをAMによって変更)


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■大同特殊鋼のガスアトマイズパウダー
(航空業界で注目されているチタンアルミパウダーも展示)


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■NTTデータエンジニアリングシステムズの造形事例


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■金属技研の造形事例


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■東レプレシジョンの造形事例


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■プリズマットジャパンの造形事例


 

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