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JIMTOFに見る金属3Dプリンター

2014/11/05

JIMTOF2014(第27回日本国際工作機械見本市)が
2014年10月30日(木)~11月4日(火)の期間、東京ビックサイトで開催された。
最新の工作機械をはじめとし、その関連機器が幅広く展示されていた。
中でも、金属3Dに関しては、DMG森精機、ヤマザキマザック、ソディック
の3社がいずれも今回のJIMTOF2014で初披露となる3Dプリンターや3Dプリンター複合加工機による
デモンストレーションを行った。

DMG森精機とヤマザキマザックはいずれもLMD(レーザーメタルデポジション)方式という、これまで
金属3Dプリンターで主流となっていたパウダーベッドタイプのSLM(セレクティブレーザーメルティング)方式とは
異なるタイプの装置を展示していたのが大きな特徴となっている。
また、両社とも、レーザーによる造形機能だけでなく、切削加工機能をプラスしたものであり、
工作機械メーカーとしてのノウハウが活かされた製品となっている。
DMG森精機の場合、マシニングベースなのに対してヤマザキマザックは旋盤ベースと製品コンセプトの違いはあるが、
積層造形だけでなく、ターボインペラやタービンブレードといった高付加価値製品のリペア市場も
ターゲットにしており、新たな金属3Dプリンターの可能性を感じさせるものとなっている。
技術的にはインコネルやステライトといった材料以外にも適用できるようにすることや、レーザー熱による
歪や残留応力の対策等、今後の課題も残されているが、まずは商業ベースでの一歩を踏み出したという点では
興味深い内容であった。

一方、既に今年7月にSLM方式で新たに参入したソディックでは、今回の目玉として試作機を更にバージョンアップし、
ユーザーの使いやすさを追求した量産機(OPM250L)のデモンストレーションを行っており、こちらもブースの前では
非常に多くの人で賑わっていた。



DMG森精機のブース



DMG森精機の「LASERTEC 65 3D」 



「LASERTEC 65 3D」 の加工サンプル



ヤマザキマザックの「INTEGREX i-AMシリーズ」



「INTEGREX i-AMシリーズ」の加工サンプル



ソディック「OPM250L」のブース
 


 

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